1979 Tokai LS80 バーズアイメイプルトップ リフィニッシュ

シリアル900***、ヘッドのLes paul Rebornデカールから1979年製
(ネック補修の際にシリアルは消えています)
指板エンドに80の刻印
バーズアイメイプル2ピーストップ
ホンジュラスマホガニー1ピースバック(板目)

ヘッドストック以外の木部は元は下地ウレタン、トップのみラッカーですが、
下地から全て剥がして極薄のニトロセルロースラッカーでリフィニッシュされています。

リフィニッシュ作業はとある個人ビルダーさんによるものです。

トップはあめ色に焼けたレモンドロップ、バックとネックはステインで着色し、退色した状態を再現したチェリーです。
その際に経年変化によるラッカーの黄変や傷、塗装の剥がれなどを再現したライトエイジドフィニッシュとなります。
ボディ、指板のバインディングも黄色いものから白に貼り直してあります。
あめ色に焼けたトップコートによって微妙な焼けムラができ、オールドっぽい雰囲気が増しています。

トップはバーズアイメイプルの2ピース、バックはホンジュラスマホガニーの1ピースのしかも板目です。
重量も3.9kgと軽量、当時の国産でもなかなかお目にかかれないグレードの材料です。

ポットは基盤からCTSに、コンデンサはオレンジドロップ、ノブも合わせてインチサイズに交換されていますが、中古ですのでひびが入っています。
トグルはスイッチクラフトに、エスカッションはモントルー製に、テイルピースはゴトーのアルミ製のレリック仕様に交換されています。

ポジションマークもオリジナル同様ベッコウ柄に交換されています。

フレット、ナット(牛骨)は交換済み、トラスロッドは両方に問題なし、ネックはやや順ぞりになってきたので最近調整しました。

フレットは細いヴィンテージタイプが打ってあります。
また、指板のバインディングを貼り直し、オールドスタイルのフレットエッジバインディングを再現しています。
フレットの端がバインディングに完全に隠れているものは割と最近のギブソンのスタイルで、フレットの角のみが隠れたこちらのほうがヴィンテージに近く、エッジが取れて握り心地も良いです。
リフレットの際、指板のストレートを精度良く出した後にフレットを打っていますので、どのポジションでも均一なタッチで、高さも充分にあるので楽に押さえられます。

残念ながら、ネック折れの修理歴があります。
補強込みで修理してありあすので強度的には問題なく、塗装で部分的に隠してあります。

フルオリジナルを求めるコレクターさんには向きませんが、
本質的な質感、引き心地、サウンドを求める方には最高の逸品だと思います。

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